2020/07/30

・今日も授業と授業準備をして、その後、いろいろと今後の相談をした。

バックラッシュ (backlash) という言葉を調べた。社会現象への反動。フェミニズムに対して、女性差別の主張を行うこと。女性が社会的リーダーみたいな役割に立ったときに、傲慢だとか独善的だとか思われて嫌われるときにバックラッシュが生じていると言えるようだ。読んだ本を理解する限り。

・公正世界信念 (belief in a just world) を維持しようとすると、被害者非難につながる、という。要は、不条理なことを目にしたときに、世界が不条理ではないという信念を捨てたくないという欲求から、不条理を解消できるような解釈をしようとする、と。あまりに不条理な形で被害を受けた人がいたときに、悪いことしてない人がこんな形で被害を受けると言うことは、自分が信じる世界像と反するから、その信念を維持するために、被害者に何か問題があったとすることで、信念と現実の対立を解消しよう、ということか。

・カントだったと思うけど、道徳的に正しく生きても、幸福に生きられるとは限らないから、魂は不死で、来世的なところで幸福が保障される、みたいなことを考えていたはず。カントでなくてもいいんだけど、その場合、公正世界信念の形而上学版みたいな位置づけで、要は同様の心理作用が働いたと考えられるんだろうか。

 

2020/07/21

・東京だけが感染者が多いという話だったが、東京―愛知―大阪―福岡と、日本の流通のハブが軒並み大幅増加。第二波の定義を変えて乗り切ろうという感じだろうか。死亡リスク自体は欧米と変わらず、結局は最前線の人々の努力でどうにか保っているという記事もある。学校はクラスターが起きないとかいう話もあったらしいが、そんなわけないでしょ。症状に出にくいので発覚しにくいというだけなんじゃないの、と素人的には思う。

・カントの場合は、意図ではなく動機という表現が適切、という指摘。そうなんだ。哲学史もよくわからんし、じゃあ何が分かるのか。

・背中から肩にかけて時々鋭い痛みがくる。肩はもう一年くらい痛い。整形外科では、特に異常なしとしか言われないし、整体とかの方がいいんだろうか。整骨院接骨院・整体、違いはあれど、結局どこに行けばいいかよくわからん。

・コロナ関連で、パトリシア・チャーチランドが、こんなとき規範倫理学者はなんの役に立つのか、みたいなことを言ってたのを思い出した。加藤尚武が、カントだってかくまったユダヤ人がいるか聞かれたら、いないと答えるだろう、と話していたのを思い出す。規範倫理が何をしたいのかというのもいまいち分かっていないが、日常的な道徳実践の分析をしたいのなら、この緊急事態で「○○しましょう」などと言うことに意味があるとは思えないし、人を何か自分の正しいと思う方向に唱道したいなら宗教家になればいい。チャーチランドは挑発したかったのか何なのか、発言の意図まではよくわからんが、道徳に対するさまざまなアプローチに対して、特定の研究を排除することに意味があるんやろうか。規則は現実には役に立たないみたいなことが言いたいのかな?

2020/07/20

・久しぶりに天気がよい方で、暑さにくたびれる。

自然権自然法って、結局論者によって定義が全然違うから、いっぺんにして紹介するのは無理がある。

・ピンカーの古い本を引っ張り出すが、果たしてこの内容って今も通用しているのかしら。言語関係の最近の展開はてんでわからない。生成文法 vs. 認知言語学みたいな図式は、もう古いのかしら。言語の発達の文脈でもギャバガイが使われているのは新鮮。映画のタイトルになっているのは、びっくり。本のタイトルになってるのは、予想できる。

2020/07/19

・とにかく授業準備が終わらん。これから採点まで加わると思うと、気が重すぎる。ほどほどでいい、という助言をもらうが、ほどほどというのがどういうものかがわからない。

・自殺については、注意喚起が必要な気がする。人の心は誰にも分からないが、それゆえに好き勝手にいろいろと言えるのだなと思う。

・コロナはどうするんだろうか。減る気配はない。いくらなんでも、国の政策はあんまりじゃないだろうか。第二波の到来は冬ぐらいだろうという予想の元、リスクの想定をほとんどしてなかったんじゃないかと思えてならない。東京がダメなら周辺もダメな気がするけど違うのか。

エドモンズ『太った男を殺しますか』は、倫理学をかじっていれば導入から非常に面白いなと思えるが、そうではなくて、トロリー問題などの思考実験の問題集や解釈に特化していると思うような一般的な読者には、面白みが伝わらないと思う。まだ途中までしか読んでないけど、今更読書中。

2020/07/10

・おおぽかをやらかして、大いに反省。チェックリストを作成すべし。

・山口尚『幸福と人生の意味の哲学』が、久しぶりにはまりそうな本。空き時間を見つけて少しずつ読んでる。

・目標を絞るべし、というスライドを作りながら、自分を振り返る。ダメの典型例みたいでよくない。

・昨日も夜の3時まで授業準備で、またいずれ体調を崩しそう。今年度はいろいろと諦める。

2020/07/06

・今日は学生と会って、いろいろお話しとか。楽しかったけど、普段の倍以上動いたこともあり、気疲れもあり、家に帰って疲労困憊。

・ほとんど何もしてないけど、あまりに疲れたので今日はおしまい。