2020/07/30

・今日も授業と授業準備をして、その後、いろいろと今後の相談をした。 ・バックラッシュ (backlash) という言葉を調べた。社会現象への反動。フェミニズムに対して、女性差別の主張を行うこと。女性が社会的リーダーみたいな役割に立ったときに、傲慢だとか…

2020/07/21

・東京だけが感染者が多いという話だったが、東京―愛知―大阪―福岡と、日本の流通のハブが軒並み大幅増加。第二波の定義を変えて乗り切ろうという感じだろうか。死亡リスク自体は欧米と変わらず、結局は最前線の人々の努力でどうにか保っているという記事もあ…

2020/07/20

・久しぶりに天気がよい方で、暑さにくたびれる。 ・自然権や自然法って、結局論者によって定義が全然違うから、いっぺんにして紹介するのは無理がある。 ・ピンカーの古い本を引っ張り出すが、果たしてこの内容って今も通用しているのかしら。言語関係の最…

2020/07/19

・とにかく授業準備が終わらん。これから採点まで加わると思うと、気が重すぎる。ほどほどでいい、という助言をもらうが、ほどほどというのがどういうものかがわからない。 ・自殺については、注意喚起が必要な気がする。人の心は誰にも分からないが、それゆ…

2020/07/12

・週末は寝込んだ後に、ずっと授業準備。 ・いつまでこんなのが続くのだろう。 ・勉強不足が露呈する。これだけ日本語文献があるんだから、もっと真面目に勉強しろ、と。

2020/07/10

・おおぽかをやらかして、大いに反省。チェックリストを作成すべし。 ・山口尚『幸福と人生の意味の哲学』が、久しぶりにはまりそうな本。空き時間を見つけて少しずつ読んでる。 ・目標を絞るべし、というスライドを作りながら、自分を振り返る。ダメの典型…

2020/07/06

・今日は学生と会って、いろいろお話しとか。楽しかったけど、普段の倍以上動いたこともあり、気疲れもあり、家に帰って疲労困憊。 ・ほとんど何もしてないけど、あまりに疲れたので今日はおしまい。

2020/07/06

・結局朝6時まで、チューリングマシンのお勉強。学生のときにやっとけよと思った。 ・昼に起きて職場で授業準備。10時までかけてようやく終わる。 ・飯食って少し休んだらもう日付が変わっている。 ・明日は結構大変そうで憂鬱。 ・ちょっと休める日を作ら…

2020/07/04

最近、あまりに何をしたのか記憶がないので、日記でも。それを書くことの記憶もなくなりそう。 ・昼に起きて、キッチンの水漏れが悪化していることに気づく。補修用のテープを購入。古すぎて手遅れの感じがする。 ・職場に行って、お仕事。月曜の準備。意外…

哲学とは何か――永井均『〈子ども〉のための哲学』の導入などを読む

木田元の本の導入を読んでから、ちょっと気になっていて少し読んだ。木田は、子どものための哲学なんてとんでもない、という立場。そして、その子どものための哲学を標榜するのが永井である。しかし、ここでまず、単に「子ども」と書かれておらず、〈子ども…

哲学とは何か――木田元の反哲学の導入を読む

木田元『反哲学入門』(新潮社、2011) の第1章と木田元『反哲学史』(講談社、2000) の第1・2章を読む。少なくとも読んだ箇所で言っていることはかなり共通しているが、後者は割と堅めの入門書で、前者は随筆っぽい体裁をとっている。 前者で、木田は、哲学…

哲学とは何か――麻生博之氏の導入を読む

麻生博之、城戸淳『哲学の問題群――もういちど考えてみること――』(ナカニシヤ出版、2006)は、テーマごとに哲学の諸問題を紹介しており、やはり現代哲学のすぐれた入門書と言える。この本の「はじめに」で著者の1人、麻生氏が哲学とは何かを「哲学的に考え…

哲学とは何か――ゲルハルト・エルンスト『哲学のきほん 七日間の特別講義』を読んで

本書は、対話形式の哲学入門書である。この七日間の特別講義では、各曜日にそれぞれ異なるテーマについて、哲学者と読者が対話を行う。最終日直前の土曜日のテーマが「哲学とは何か?」であった。ここだけしか読んでないけど、わかりやすく、かつある程度網…

哲学とは何か――トマス・ネーゲルを参考にしてみる

トマス・ネーゲルの有名な入門書『哲学ってどんなこと?―とっても短い哲学入門』(昭和堂、1993)は、基本的には個別の哲学的問題を取り扱うものだが、「1 はじめに」では、哲学の基本的な性質についてコメントしている。基本的にはローと同じ構成の本である…

哲学とは何か――スティーブン・ローの場合

哲学とは何なのか。そこに何があるのか。何か深遠な問い、たとえば生きる意味の答えがあるのだろうか。 幼い頃は、ただ死ぬのが怖いという思いがあり(今もたまにそうした感覚がよみがえるが)、そこから逃れるための答えがあるのが哲学だと思っていた。そこ…

三島由紀夫『豊穣の海 春の雪』

気取った描写も含めて面白く読んだ。主人公の女々しい感じや、貴族やその周辺の人々の、一見すると高貴な感じの裏に、しょうもなさがハンパなく出ているところは、非常に面白い。 個人的には、綾倉という貴族?の末裔の家長が、自分のとこで働く年配の女性と…

中田達也『英単語学習の科学』

語学参考書の中でも英語に関する教材はおそろしく多くて、資格試験ごとにもすごい数の本がある。単語学習に限っても、同レベルの単語帳が何冊もある。 環境が整いすぎて、逆に学習が阻害されるのではないか、と思う。文脈で覚える単語帳、ひたすら音読して覚…

太宰治『富嶽百景』

たぶん太宰本人の、富士山と関係あるエピソードを綴った随筆。青空文庫に入っているのを、kindleで読んだ。なんか太宰の日常や、彼の気取らない考えなどが淡々と書かれていて、おもしろく読んだ。 佐藤春夫の文章を読んで、太宰を怖れていた青年の話も面白い…

セッション

おそらく世界でも最もレベルの高い音楽学校のジャズバンドが舞台。指揮者のフレッチャーは、バンドメンバーたちを、それはもう罵って、追い詰めるだけ追い詰めて、向上させようとする。そこに、主人公の男の子のニーマンがドラマーとして加わる。正気とは思…

ジェラシック・ワールド

こちらもレイトショーで観た。4DXで観たけど、座席の揺れ方と水の出方が思った以上で、なかなか楽しかった。ただ、VRが出た今、3Dにさえ物足りなさを感じたのも事実。今後、VRで観るということもあるのかな。そんなアトラクションとかあればな。あるのかな。…

インクレディブル・ファミリー

『ミスター・インクレディブル』を観てから、観に行った。まさか、前作の直後からとは思わなかった。前作とどっちが好きかはわからないけど、今作もけっこー面白かった。赤ちゃんの能力すごかったし。 家事が全部できれば、それはスーパーヒーローと同じくら…

ガルシア=マルケス『族長の秋』

主人公の名前は語られず、ただ「大統領」とだけ呼ばれている。『族長の秋』は、その大統領の独裁の様子が、延々と描かれた小説である。ガルシア=マルケスと相性がいいのか、翻訳者の鼓直と相性がいいのか分からないが、とにかく楽しい読書体験だった。 まず…

『マルクス・エンゲルス』

映画の『マルクス・エンゲルス』を見た。マルクスの著作は、きちんと読んだことは一度もないし、マルクス主義を標榜した身近な人がうさんくさかったので、なんとなく嫌な目で見ていたけど、少しは知っておこうと思った。 感想は、とてもおもしろかった。マル…

NHK『福島第一原発事故 7つの謎』

NHKスペシャルのシリーズだった『メルトダウン』の取材班による、福島第一原発事故の検証結果であり、NHKの取材力を駆使した優れた取材報告となっていると思う。 原発事故は、情報が錯綜していて、時間が経ってさまざまな検証を経ないと、適切な評価が難しい…

ガルシア=マルケス『百年の孤独』

「マコンド」という町ができてから、滅びるまでの歴史が描かれた小説。最初は原始的な町だったが、それから政治の波が押し寄せ、反乱は紛争、虐殺、資本主義的な経済が町に訪れる。その中で、町の創始者であるブエンディーアの一族がたどっていくとても奇妙…

谷崎潤一郎『卍』

同性愛がテーマで、それを大阪弁で独白体で描くところに、特徴がある小説だと思っていた。けれど、読後の率直な感想は、それとは異なって、同性愛や性的不能者を出すことで、恋愛での嫉妬や猜疑心を、とてもとてもねちっこく描く、一種の恋愛小説だと思った。…

谷崎潤一郎『春琴抄』

谷崎はあまり読んでなくて、以前、ほとんどカタカナの小説を読んだけど、ほとんど記憶がなく、途中で断念したかもしれない。今回、きちんと谷崎の作品を読んだのは初めてかもしれない。 まず、文章が非常に洗練されていると感じた。とても読みやすく、読点の…

サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』

読んでいる最中、ずっと感傷的で、どの章にも、どの場面にも、ぐっとくる描写があった。いわゆる、共感できた小説だと思う。たぶん、学生時代に読めば、もっと酔っていたと思うし、今も精神年齢は大して変わっていないためか、少し読後の感傷に酔っている感…

大江健三郎『万延元年のフットボール』

物語は、頭を赤く塗って、肛門にキュウリを挟んで縊死した友人の話から始まった。なんというか、この最初の掴みにぐっときてしまった。そもそも大江の文体と相性がよいので、楽しく読み進めた。弟の鷹四、妻、そして鷹四の親衛隊と四国に向かって、そこで鷹…

ブレードランナー

作業しながら観たけど、なかなかおもしろかった。 近未来の設定で、「レプリカント」と呼ばれる人造人間が存在する。能力は人間より遙かに優れていて、製造から数年経つと感情が芽生える。ただし、安全装置として、寿命は4年しかない。レプリカントが人間に…