2020/07/30

・今日も授業と授業準備をして、その後、いろいろと今後の相談をした。

バックラッシュ (backlash) という言葉を調べた。社会現象への反動。フェミニズムに対して、女性差別の主張を行うこと。女性が社会的リーダーみたいな役割に立ったときに、傲慢だとか独善的だとか思われて嫌われるときにバックラッシュが生じていると言えるようだ。読んだ本を理解する限り。

・公正世界信念 (belief in a just world) を維持しようとすると、被害者非難につながる、という。要は、不条理なことを目にしたときに、世界が不条理ではないという信念を捨てたくないという欲求から、不条理を解消できるような解釈をしようとする、と。あまりに不条理な形で被害を受けた人がいたときに、悪いことしてない人がこんな形で被害を受けると言うことは、自分が信じる世界像と反するから、その信念を維持するために、被害者に何か問題があったとすることで、信念と現実の対立を解消しよう、ということか。

・カントだったと思うけど、道徳的に正しく生きても、幸福に生きられるとは限らないから、魂は不死で、来世的なところで幸福が保障される、みたいなことを考えていたはず。カントでなくてもいいんだけど、その場合、公正世界信念の形而上学版みたいな位置づけで、要は同様の心理作用が働いたと考えられるんだろうか。